美しい森を描き、そして案内もする二刀流“先生”
十勝千年の森には、園内の自然風景を描き尽くし、美しいスポットを熟知したガイドがいます。スタッフの間で「山越先生」と呼ばれて親しまれている山越学です。
山越はガイドのかたわら、山や小川の水彩画などを、これまでスケッチブック3冊分、60枚ほど描いてきました。「十勝千年の森は描きたいアングルがたくさんある。どこを見ても絵になる」と語ります。
◎社会科担当のはずが・・・なぜか美術も兼務 ちなみに「先生」と呼ばれる理由は、実は元道立高校の教師だったからです。美術が担当と思われるかもしれません。ところが、何と専門は社会科の地理。小さいころから絵画が趣味でしたが、特別な勉強をしてきたわけではなく、最初に赴任した高校に美術教師がおらず、ただ単に絵が上手いという理由で美術も兼務することになってしまったのです。◎教員を退職後の第2の人生も16年目 教員を退職後、一度は民間企業で働いてみたいと考えていました。そこで教え子だった十勝千年の森を運営する十勝毎日新聞社の現社長、林浩史に相談したことがこの地で働くことになったきっかけでした。2006年から15年にわたってガイドを務めています。
◎インスタ映えお任せ!ベストアングルを熟知 日々のガイドを務めながらも常に絵画になる風景を探してきたため、季節ごとのベストアングルは全て熟知。来園者には良い写真を撮影できるスポットを教えては喜ばれています。
十勝千年の森の魅力について山越さんは季節によって風景が変わっていく点を挙げます。「春から夏にかけて野の花が次々と咲き、秋は、花は枯れるが種を残そうとする姿も美しい。年に3回は来てほしい」と話しています。